小さな体に宿る大きな意識
138億年の歴史のある銀河系に比べれば
私の50数年の歴史は無いに等しい
銀河系の大きさや質量に比べれば
私の身長や体重は無いに等しい
それでも
私の意識は私を大きく扱う
これでもか
これでもかというくらいに
大きく扱う
落ち込んで
縮こまっている私にも
容赦なく
大きなフォーカスを当てて
私以外のことなどお構いなしに
私を大きく扱ってくる
まるで
銀河よりも大きいかの様に
私のことを大きく扱うものだから
わたしは銀河のことなど忘れて
私は大きな存在でなければならないと
私を自分で鼓舞することになる
一寸の虫にも五分の魂
私の身体の半分は
私の意識でできているのだろう
いや
むしろ
私の意識の半分が私の身体からできているのかもしれない
無いに等しい身体が
銀河よりも大きいと宣う意識を背負うには
ちょっと荷が重すぎよう
意識はちゃんと
身体を背負っているだろうか?