ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

個々の迎合により奏でられる体系


あれもこれも読みたいと
たくさん本を出してきても
読めるのは一冊だ


情報としての予定は
たくさんの予定を創ることができる


明日、東京へ行く
明日、ニューヨークへ行く


情報は重複が許されるが
実践はそうはいかない


計画と実践の関係はナイーブだ


ひとりの持つ情報と
ひとりが行う実践でもそうであるのだから
たくさんの人の持つ情報と
たくさんの人の行う実践の関係は
複雑きまわりない
さながら戦国時代の
武将の戦いのようなところがある


天下統一を果たした情報が
実践の栄冠を勝ち得るのだ


あーしよう
こうしよう
という議論は戦いだ


そして最終的に
天下分け目のディベートが行われ
会議室から実践の場に舞台が移る


言語体系は
かような歴史の末に
安定的な治安の基に
継承される情報の束である


知は
万人による治安の維持により
万人のイデアになる
この知の治安が乱れると
知をめぐる戦国時代となる


知を愛する者にとり
楽しい時代ということなのかもしれない
恒常的な動かぬ知の中で
恒常的な生を営むのも悪くはなかろう
されど
刺激をもとめ
新たな知を求める者にとり
それは退屈な時代でしかない


知を愛する者が知の治安を乱す
すべてを疑って既存の秩序を崩壊させ再考するのだ
半面
知を愛する者は情報の共有を欲し
知の治安の乱れを統一しようと画策する


この乱れを統一に導くための武器が
物質としての自然であり
社会としての歴史と実績であり
生物としての認識と行動の能力である


知は個々人の意識に宿る
その意識にむけ
知を愛するものを含めた社会という
雑然とした存在が
統一を図る仕組みを次々仕掛ける


治安の維持は
生きる便利さを伴う
その魅力もあり
個々人を押しならし
時代を進める


そう
個々人を飼いならしながら
時代を治める


飼いならされ
時代の恩恵に浴するのだ


ーーーーー
メモ


言葉ははじめから
統一されていない
方言が今でも残る
ただ標準語という
規格化が画策される


知も同じだ
倫理も
道徳も
科学も
数学も
規格化により
機能する体系だ


個々が統合された規格に
迎合し
成立する体系だ


ありがとうございます

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