欠陥品が存続する条件
自分に欠陥があることを認めないと
前に進めない
むしろ
欠陥があるから
前に進もうとする
欠陥というと
いささか悲しげだけれど
足りないところがあるということだ
もっともっと
足りていないものを補充して
もっともっと
完璧な存在になろうと努力をする
欠陥があっても
それを補う何かを補充する
そんなことを繰り返しながら
なんとかかんとか
生きてきた
失敗しながらも
欠陥だらけのこんなものが
なんとかかんとか生きてきた
空を戻べない
海に深く深く潜れない
土地の中に潜り込めない
できないことがたくさんあって
ちょっと何かあれば病気になったりして寝込みながら
なんとかかんとか
生きてきた
これからも
欠陥が大ごとをもたらすだろうと恐れながらも
なんとかかんとか
やりすごしてゆくのだろう
そう願いたい