秩序を維持するためには
その秩序を整備してゆかなければならない

整備をしなければ
秩序はほころび壊れてゆくから
整備は休めないものであり
骨も折れる

整備する存在は貴重だから
これを増やしてゆかなければ
秩序は乱れる

だから
社会は
秩序を守る人を褒賞し
秩序を壊す人を懲罰する

褒章や懲罰とまではいかなくても
ある社会秩序の中で
得をしている人と
損をしている人がいる

得をしている人は
今の秩序ままでよいだろうが
損をしている人は
今の秩序を変えたいと思っているかもしれない

むろん
得をしている人の中にも
もっとよくなるようにしたいと考える人もいれば
損をしている人の中にも
もっと悪くなるより今のままがいいと考える人もいるだろう

身体も秩序だ

身体にいいことをしなければ
身体の秩序はほころび壊れてゆく

だから
身体によいことをしたら褒章を与え
悪いことをしたら懲罰を課し
身体の秩序の維持に努めなければならない
、、、のかもしれない

ただ
秩序にはよろしくないけれど
楽しいことが沢山ある

それを探す能力も備えているのが人間らしい

なぜか
そんなふうな不遜な部分を
人間を持っている

だから
社会も
身体も
不平や不満を抱えながら
何とかごまかしながら
維持されているらしい

傷みながらも整備され維持されてきている
そのことがとても尊い

完璧であることよりも
何十倍も尊くて愛おしい