ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

加工されている存在たち


雨の日と
晴れ日で
何が違っているかを
物質的に分析すると
水分量や日光の量や気温といった
量の違いに大きな違いを見出せる


普段から存在している物質が
その在り様を変えるだけで
塩加減が
濃かったり薄かったりというような違いが顕れる


たかが塩加減
されど塩加減


この加減に対して
感覚が鋭敏に反応する


結果として
「美味い」とか
「不味い」といった言葉が意識に登る


「美味い」「不味い」と塩加減の関係は
絶対的なものではなく
生物学的に規定されているもので
種が違えば猶のこと
同じ人間でも
塩加減の好みが違っているから
同じ塩加減でも
「美味い」「不味い」の意見が分かれる


塩が舌の感覚細胞の刺激して
この刺激が感覚神経を通して脳細胞に到達して
最終的には
「美味い」「不味い」を創生するのだろうが
その途中経過はよくわからない


感覚的に言ってしまえば
人体の仕組みが複雑に絡み合い 
塩加減の微妙な違いを増幅して
「美味い」「不味い」とわたしに知らせてくれる
ということになるのだろう


天気の良し悪しも
空気感などのちょっとした違いが
何らかの加工を経ながら増幅されて
わたしの下に届くのだろう


良いも悪いも
気の持ちよう


知覚したものに
どんな加工を加えるのか?


それを私が決めているようで
わたしには決めきれないところがあるから
同じ天気でも
気分が変わるからおもしろい


同じ言葉でも
受け取り様が変わるから恐ろしい誤解が生まれることがる


それぞれが加工を重ね
似て非なる世界を創り合い
それを混じり合わせ練り合わせ大きな世界ができている


この大きな世界にもきっと空があり
様々な雲が形を変えながら流れているのだろう


そして時代にお天気を描きながら
風が流れてゆくのだろう

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