ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

動的普遍


時間があると
動きがある


しかし
時間が動いても
文字は動かない


だから
目で文字を追い
動きをつくる


すると
文字が流れ
その流れの中で
意味を映し出す


目で文字を追うことをやめると
再び文字は動きを止めて
意味は無に帰する


目で文字を追っても
意味が映し出されないこともある


知らない言葉で書かれた文字は
いくら目で追っても意味が現れない


知っている言葉でも
右から左に読まなければならないところを
左から右に読んだのでは
意味が生まれない


上から下のところを
下から上に読んでも同じ事だ


規則正しく動かなければ
規則正しい意味に通じることは無い


この規則性が
意味の起源の一つとなっている


文字の動きが
意味の動きとして顕れるための規則性が存在する


この規則性の制約の中で
動きが(例えば文字が)(例えば遺伝子が)
次の動きに(例えば意味に)(例えばたんぱく質に)
次々と変換されてゆく


このような
動きの複合体が
去れ兄別の複合体と規則性をもって組織化され
より高次の複合体を形成している


複合化した動きの総体として
さまざまな物体が動きまわっている


河の流れのように
もとの空気ではない空気が
動きの連鎖の中で
台風の中を吹き荒れている


代替されていく浮遊する質料と
その動きとしての形相により
維持されてゆく普遍が存在する

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