ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

邪念が思考を高度に育てる


本能のままに生き抜いて
その本能が間違っていれば
潔く死ぬ


そんな単純な生き方を
様々な生き物が実践している
そして
そんな単純な生き方の
良さも
悪さも
教えてくれている


そんな教えから
今、生まれつき所持している本能の間違いを知り
この間違いを矯正することが理性に求められる


総括すると
教えやそれについての知識は
迷いを産み
不安を呼び起こし
事態をより複雑にしていゆきながら
より良いものを追求してゆく過程が生み出すものということになる


学生の頃
先生に
「お前はバカ者だ」と指摘された


確かにバカ者なのだろう


言うことをホイホイ聞くお利口ではなかったのだから
バカ者でも仕方がないと自覚した


お利口にはお利口の利点があり
バカ者にはバカ者の利点があり
どちらも捨てがたいから
悩み
複雑な思考が発生する


バカならバカを通し
利口なら利口を通し続ければ
考えることは少なくて済むし
潔い


この潔さを阻むものは
利口であれ
バカであれ
邪念ということになるのだろう


この邪念が
複雑な総体の位置関係に
整合を与えているのだから
気が付かないままに
邪念に操られ
日常が流れてゆく


時に
バカだ
利口だ

自分を振り返るのは
人間の本能に折り組み済みの性質なのだろう


うまくいってばかりでは
どこかものたりない


時に失敗が欲しくなる


むろん
大きな失敗でなく
小さな失敗がありがたい

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