ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

意見が対立するという幸せ


同じものを見ても
見る人により異なる意味が生まれる


誤解と評される類のこともあれば
それぞれの人の背景により生まれる違いもある


同じ夕空を見ても
明日は晴れそうだと思う人もいれば
明日は雨が降りそうだと思う人もいる


同じ行為や発言を見聞きしても
好ましく思う人もいれば
迷惑に思う人もいる


このような異なった反応が導かれると
不具合が生じることがあるので
皆が同じように反応するようになれば便利であり
このようになるよう努力が傾けられる


道徳や法律の統一や
思考の画一化の教育ばかりではない
科学の浸透もこれに一役買っている


科学は
宗教的な慣習や
根拠のない慣例にくさびを打ち込み
合理的で効率的な反応を
全ての人にもたらすことにより
人々の反応の画一化に寄与している


しかし限界がある


この限界は
人間の本性に由来するであろうし
言葉の限界にも由来するのだろうから
人々の反応の画一化はいつまでたっても
どこかで破綻している


この破綻している部分に
個人の自由があるのだから
大事にもしないとならないだろう


意見が対立することがある


そのことに幸せがある


それが
ゆとりとしての遊びの部分であり
多様性許容の入り口だ


このことを意識することが
争いを防止し
争いが起こったとしても
それを緩やかなものにすることになる


厳しい秩序を登無物からすれば
甘い認識だ


塩辛いものばかりが食べものではない
甘いデザートもないとつまらない


対立した意見を四角い目でぶつけ合うのではなく
笑いながら議論できる
そんなところに幸せが感じられたら
たいへんとてもありがたい

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