ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド5


昨日晴れだった
今日も晴れだ
明日も晴れるだろう


帰納法は
山や河にも成立する


昨日富士山がそこにあった
今日富士山がそこにあった
明日も富士山はそこにあるだろう


このような帰納法は
天候よりもとても高い確度で成立する


このような
非常に高い確度で明日も存在する富士山の存在というものは
偶然でなく必然にも感じられる
しかし
初めから必然であったわけではないだろう


高い山が高い山であり続け
深い海が深い海であり続け
そんな地表の凸凹を維持しながら
地球が存続している


地球が幾何学的に正確に真ん丸になれば
山も河も海もなくなる


まん丸でなく凸凹がある地球の表面


この表面の凸凹は
偶然に生み出された造形と考えるのが自然だ


はじめのことはわからない
しかし
ともかく
一度できた造形が
次の時代の造形として維持するような力と
それを破壊する力が働き
そのバランスのの中で
造形が遷移してきている


たいていは
維持する力の方がが強いので
昨日の富士山は
今日の富士山となって存在し続けている


このような地球の凸凹のように
仮に偶然にできた存在も
その存在が明日の存在理由となって
存在し続けることになる


ファーストワールドは
そんな世界だ


現象の偏在が
次の現象の偏在を導き
その偏在がまた次の偏在を導いて行く


家くらいの大きさの岩が
どのように壊れてゆくのか?


雨の降り方
風の吹き方
さまざまな要因で
この岩の壊れ方が変わってゆくのだろう


こういった外的要因ばかりではなく
縦方向に亀裂が入りやすい岩も
起こ方向に亀裂の入りやすい岩もあるだろうし
岩の形も岩の壊れ方に


このように岩の性質自体も壊れ方に
大きく影響する


結果として
壊れやすい部分から
壊れやすい形で
壊れてゆくだろう


不均一の世界で
不均一の現象が
次の世界へと遷移している


生命と異なり
地球や岩などの対象は
ただ自身や周囲から受動的なやりかたで
次の時代を迎えている


このような
受動的で不均一な物質と現象の集合体が
ファーストワールドを形成している

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