ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド40


人間の意識は
人間の中心にあると感じるが
代替性のある辺縁と考えることができる


意識は
気まぐれに考えていることが変わってしまうことから
少なくとも代替性の高い機能である


人間の意識は
様々な表現世界を築いている
たとえば
夢や現実をそれぞれの表現として把握している
言葉や数字や図形の表現を把握している
善と悪の表現を把握している
文学や映像の世界を把握している


もっともっと多様な表現の世界を
意識の中で創造できる


この表現世界を
空間で実践するために身体がある


無論
意識の表現世界の全てを実践できないから
夢があり
理想があり
絶対美や絶対善の表現世界があるのであって
空間で実践できる表現は限られている


いずれにしても
意識が表現世界を創造し
身体が空間的実践世界を動かしている


表現世界のうち
実践に移すべき規範も
表現世界の一部だ


だから表現世界の中で
何を実践に移すべきなのかを
思考することになる


この思考というふるいがあるので
表現世界のほんの一部が実践世界に反映されることとなる


遺伝物質のうち
実際に使われているDNA配列は一部に過ぎない


表現されているものの一部が
実践世界に投影されている


様々な表現世界があり
それぞれ独立性を保ちながらも
共役しながら関連し
実践世界とも共役している


このように
共役している全体の関係の中で
人間の中心と辺縁も移ろいでいるのかもしれない


そんななかで
かけがえのない妄想も生まれてくる


それぞれに独立した世界の共役的交流の成果だろう


妄想に
現実の断片が入り込んでくる


現実に
妄想の断片が入り込んでくる


そして
観念と物質が混じり合う

×

非ログインユーザーとして返信する