外部世界との関係性が高い世界では
他世界に対する利己性と
他世界に対する利他性の双方が高まり
相互に互恵的関係が生じ
この相補性が高じると
相互に不可欠な関係となり
自己完結性が失われてゆく

これは
自己完結性が喪失してゆく過程であり
それぞれの世界の主体は
世界が結合し組織化された主体が巻き起こす循環の反応として
存続してゆくことになる

部分となってゆく主体間にある
対立や闘争がアウフヘーベンされ
調和してゆき世界が結合する

サードワールドは
このような遷移が起こっている世界であり
完全に組織化前の各世界の自律性が喪失してゆくともに
サードワールドは
セカンドワールドとして認識される世界へと変容してゆく

現象と現象の結合は技術であり
世界と世界の結合も技術であり
その集積が
サードワールドを
セカンドワールドへと昇華させて
より高度で大きな世界へと成長する

このような選択的、技術的結合が
ファーストワールドである物理現象を
セカンドワールドへと昇華させてきた

技術が現象を結合させ
循環させ渦を形成し
個の渦がさらなる技術におり
大きく成長し
生命が生まれ
進化し続けている

この結合の技術は
空間的なものと
反応的なものの癒着した存在によりもたらされている

このように
技術により制限された動きをのなかで
より洗練された動きが
より盛んな循環を実践することになる

親は子を産み生命の循環が再生する

循環の複製は
新たな循環のはじまりであり
循環の終わりのはじまりである

世界が多数化して
世界が引き継がれてゆく

イデアも
様々な人々に伝播して
多数化して引き継がれてゆく世界である

技術が
世界を循環させながら
多数化させている

循環する技術と
多数化する技術が
ファーストワールドの中で
様々な世界を時間を超えて存続させている

生命も観念も
循環と多数化の技術の産物だ