ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

虚飾の宴


恋は妄想だから
逢えない時間が
恋を育ててくれる


同じように
神様や仏様に逢えないから
信心を育ててくれている


離れていると
あばたもえくぼとして思い出せたりするのだけれど
じっくり観察すればするほどに
あばたはあばたになってしまう


やはり
恋を育てるためには
逢わない方が良い


けれど
恋は
逢いたいと思うのだから逢わずにはいられない


しかし
あばたがあばたになるのも怖い


そこで
あばたをえくぼに虚飾するということになる


・・・のだけれど
その虚飾があまりにあからさまだと
かえって
あばたを目立たせてしまったりする


そうなれば
恋も冷めてしまう


だから
冷めないように
虚飾に工夫を凝らす


人智の為せる業だ


ごまかし
ごまかし
恋を続けてゆくのです


信ずれば、あばたもえくぼ


人間は
素晴らしい虚飾をできる動物です


欠点も沢山あるのですが
虚飾の宴が
力強く生きる力を
授け続けてくれている


一番の虚飾は
自分の評価だという


自信過剰気味に創られているらしい


だから
失敗もするけれど
「いや、そんなはずはない
 自分ならもっとできるはず」と信じて
失敗を繰り返し
次第に成長してゆける


虚飾が
人を育て続けている


生まれたままではない姿へと
育て上げている


空も飛べた
月にも行けた


生まれたままでは成し遂げられない業績を
妄想と虚飾が育て上げてきた

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