空の色が青いのは
大気を通過する間に
長波長の波が減退し
比較的波長の短い青色の波が残るから
、、、でもあるけれど
視神経がその波長を青色と認識できるからであり
その認識されて色を「青」と表現するからでもある

波長の減退は
自然現象なのだけれど
その後に続く現象は人間の身体的な現象だ

このような人間現象により
言葉の交換や
表情の交換がなされ
人間関係が熟成してゆく

人間現象において
自然現象は道具としての技術としての現象となり
自然現象は人間現象の支配下に置かれている

しかし
人間現象の技術不足などが原因で
自然現象がその支配下から逃れ自由になる時があるから
人間現象は自然現象を注意深く見守り
必要な手立てを講じている

支配は
崩壊の危機に常にさらされた危うい現象だ

この危うい現象を
より安定的に行えるように
生命は進化してきた

生命現象が物理現象を支配しようと生命は進化し
人間現象が自然現象を支配しようと人間は進化し
社会現象が人間現象を支配しようと社会が進化を続けている

この意味で
社会は人間より高度な存在で有り
反射効として
人間は秩序をぶち壊す危険がある野蛮な存在となる

人間に従う自然は良い自然であるように
社会に従う人間は良い人間ということだ

青く澄んだ空は気持ちが良い
青が深ければ深いほど心地よさを感じる

人間の中に
「青空はよいものだ」と定義している何かが
埋め込まれているからなのだろう

私は
私の中に埋め込まれた定義に従い動いている
そして
社会から与えられた定義にも従い動いている

この両者が一致していれば幸せだけれど
矛盾して対峙することもある

そんな時
私は
社会から
良い人と定義されることもあるだろうが
悪い人と定義されることもある

社会を支配できないのだから
これも仕方がないことなのだろう

甘んじて受け入れざるを得ないのだろう