能動的反応:夢と現実
夢は実存であり
実現した夢は実在だ
月面着陸
火星探査
空飛ぶ自動車
現実の限界を超えようと
夢を描き
この描かれた夢が
精密に計画された実存へと描き直され
現実の中に実在に導いてきた
あれがこうなれば
これがそうなって
そのタイミングで
あれをもうちょっとこうすれば
これはこうなって
あんなことも
こんなことも可能になるんじゃないだろうか
じゃあ
ちょっと実際にやってみよう
あれ
おかしいな
うまくいかない
いやいや
これをもうちょっとああしないと
うまくいかないのかなあ
夢を実現するには
様々な技術の集積が不可欠だ
技術を磨き
それを伝えて
人間社会は進歩してきた
教育は
文明の礎だ
DNAから何を教わるのかで
生命の形が変わるように
文明の形も
教育により大きく影響を受ける
個人の興味が向かう分野により
教わることが変わって来る
同じ文明の中にあっても
人それぞれ違う方向に変わってゆくことになる
教わることにより
実存と実在を結ぶ能動的反応が変わってゆく
実在から
思いをはせる実存も
何を教わるかで変わってゆく
実在と実存が共進化しながら築いてきた反応の流れが
前例を踏襲しながら継続している
なぜ同じ反応が繰り返されるのだろう?
そこにどんな意味があるのだろう?
そんな疑問を持っても持たなくても
反応が繰り返されてゆく