ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

能動的反応:言葉と反応


言葉の
形と音と意味は反応で結ばれている


人間の能動的反応がなくなれば
言葉の
形と音と意味は
バラバラに散らばって
秩序ある世界から
無秩序へと
創られて来た系譜としての言語世界が崩壊してゆく


同じように
細胞を低温に晒し
酵素を失活させ
化学反応をストップさせると
細胞の秩序は失われ
維持されていた世界が崩壊することになる


言葉も
細胞も
反応により維持されている世界だ


決まられたとおりの反応が
決められたように実践され
世界が維持されている


このような
ルールに則り能動的に実践されている反応が
阻害されたり
ルールから外れた反応が起こったりすると
維持されて来た世界は不調に陥り
場合によっては崩壊してしまう


秩序の維持には
その世界にとって「良い」反応が続いていかなければならない


「良い」反応により
言葉の形と音と意味が維持されている


「良い」反応により
細胞が機能的に活動して
細胞が増殖できる


「良い」反応は
その世界の維持に貢献する反応であり
その貢献により維持された世界の中で
その反応も存続してゆくことになる


いってみれば
反応たちが維持されるための反応たちが良い反応であり
自分たちのためになることが「良い」ということになる


そんな
自作自演の「良い」により
言葉や
細胞や
生命の世界の秩序が維持されている


このような自作自演が
人間の「良い」を形成し
ハエの「良い」を形成し
トリの「良い」を形成しているから
生物に個性が生まれてきているし
人間の社会においても
人間の言葉においても
自作自演の個性が多種多様に展開されている


私も
そんな自作自演の「良い」の中で
自分のアイデンティティーのようなものを作り上げているのだろう


だからだろう
「私が一番普通だ」と主張しても
皆、それぞれ自分が一番普通だと思っているらしく
なかなか同調してもらえない


それぞれが
自分が一番普通なのだろう


ハエも
ハエなりに
自分が一番普通だと思いながら生きているに違いない


それぞれが
自分のしゃべれる言葉が
普通の言葉で
知らない言葉は
みんな普通ではない変な聞き取れない言葉だ


能動的反応という
小さな部品が折り重なって積み上がり
自作自演の全体を形成している


だから全体は
部品たちの共進化の上に成り立っている


共進化の総体としての全体であるので
全体も部品との間に共進化のような関係が成立しており
とある部品の変容により
全体も変容し
その全体の変容が
別の部品の在り様を変えてゆく


部品と部品が
どちらがどちらかを一方的に支配できないようにできている


部品と全体も
どちらがどちらかを一方的に支配できないようにできている


地球あっての人間で
人間があっての今の地球の姿がある


私も
地球の姿を変えてゆく一要素として
息を吸って息を吐いている
その分
地球が少し変わってゆく


部品の悲しさは
替えが利くということだ


私の替わりに誰かが
息を吸い息を吐けば
私がそれをしたのと同じ様に
地球が少し変わりながら
全体としての秩序が維持されてゆく

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