状態というものは
不安定で
周辺の条件に応じて変化してくるから
状態を保つのは大変だ

複雑な状態を保つには
ひとつばかりではなくて
たくさんの条件を整える必要がある

温暖化対策が大変なのも
地球の大気の状態がとっても不安定だからだ

地球の大気が
何をしていてもいつも一定ならば
温暖化対策もしないで済む
けれど
あいにく
地球の大気も状態であるのだから
いつも一定というわけにいかないから困っている

言葉や
貨幣経済や
生命反応も
状態だ
同じ状態を保つ努力の上に成り立っている

恒常性のある状態としての秩序だ

道徳も
法律も状態を保つ道具なので
教育がしっかり行われている

人間の感情によく合った社会の状態が維持されれば
暮らしやすいように
人間の丁度良い地球の大気の状態が維持されれば
人間は生き易い

他の動物にとってどんな状態がいいのかは二の次で
人間に丁度良い大気の状態を維持してゆきたいと願うのが
人間の当然の慣わしだ

他の動物ではなく
人類が繁栄のためには
人類に都合の良い状態を
永く長く維持してゆかなければならない

これは
生命として生まれた
種の使命だ

種ではなく
個体としての使命も全うしなければならない

このために
それぞれの命が
さまざまな苦労を担っている

頑張りつづりなければ終わってしまうだけの事なのだが
それを避けるがために
それぞれに苦労を重ねている