ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自己機械化現象:感情という機能


血圧は
上がりすぎると
腎臓からの水分排泄が増えるなどの反応が起こり
少しずつ血圧が低下する


血糖値も
上がればインスリンが分泌され
下がればグルカゴンが分泌され
この拮抗する作用を持つ両ホルモンのバランスにより
適切な値を維持されている


このように
生体内には様々な調整機構があり
それぞれの機能が
やりすぎると抑えられ
やり足りなければ促されながら
恒常的状態が維持されている


一定の状態が保たたれるばかりではなく
興奮すれば血圧は上がるし
運動中には血糖値が上昇するといったように
うまく全体の必要を満たしている


感情も
いつも一定ではなく
必要に応じて
顕在化してくる感情もあれば
潜在化してくれている感情もある


このように湧き上がる感情は
何かにフィードバックし
状況を変えてゆく


感情には行き先があり
その行く先で
うまく機能することもあり
うまく機能することもある


怒りの矛先や
憧れの対象が感情の行き先だ


自発の感情や
他発の感情に動かされながら
自と他の間に自律的に調和に向かう機構が成立している


このような相互調和をもたらす機構を
主体として考えた時
感情は
この機構の自己機械化現象の一端を担う重要な機能ということになる


悲しくて切なく
心は泣いていても
それは
相互調和機構が
機能している状態だ


だから
悲しい時は
悲しくなることが大切だ


それが
力となり
相互調和が働くことにもなる


進化の歴史の中で鍛えられてきた感情による調和機能を信じて
思い切り悲しんでみることは
感情の機能をさらに鍛え確かなものにしてゆくための
とても大切な試行ともなるだろう


まあ
他の感情による機能との兼ね合いで
悲しみばかりを発露することもできないのでしょうけれど

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