ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自己機械化現象:渦としての存在


生命の世界は
欲望の渦に満ちている


強い渦が
弱い渦を飲み込み
さらに強い渦をつくる


これを避けるために
渦は
他の渦に飲み込まれまいと
防御し対抗したりしている


その結果様々な渦の防衛領域が出来上がり
細胞の中も
防衛の境界線である膜で覆われた細胞内小器官が
それぞれの領域内で
それぞれの機能を渦まいている


生命の世界は
区画された欲望の渦に満ちている


欲望は
機能と良く結びついており
欲望を満たすことは
総出に想定されている機能を果たすことだ


細胞内小器官には
細胞小器官はそれぞれに機能が規定されており
細胞には
それぞれの細胞の機能が予定されている


それぞれの臓器にも
それぞれの臓器の欲望があり
個体にも
それぞれの欲望があり
運命ともいえる果たすべき機能が前置されている


社会にも
それぞれの欲望があり機能があり
言語にも
それぞれの欲望があり機能がある


このようにして
様々な欲望と機能の渦が
私の中に混在し
様々な渦が矛盾し拮抗したり
同調して共同したりしながら
私を渦巻いている


こららの渦が
全て鎮まると
私も全て鎮まるだろう


それを避けるかのように私の内側から
絶えず欲望の渦が現れて
私の意識を席巻し
私は私を維持し続けている

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