ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

対応世界:数字は対応のなかで意味を持つ


聞きなれたCDを聞いていると
実際に演奏が始まる前に
次の曲が頭の中を流れ始める


音楽ばかりではなくて
同じようなことは
数字でも起こっている


数を数える時
「1」と数えた時には
既に「2」が頭のどこかにあり
「2」を数えた時には
「3」がどこかで待ち構えているに違いない


子供のころに暗記した九九の数字も同じだ


「2・2」とくれば
「4」がどこからかやって来るし
「2・3」とくれば
「6」がやってきてくれる


でも
覚えるまではうまくいかず
たとえば
「6・7」と自問しても
「ヨンジュウ、、エーと、ヨンジュウいくつだったっけ??」
などと
曖昧な対応関係しか形成できていなかった


「6・7」とくれば「42」とすぐに対応する義務が
九九の世界には存在するのだ


この義務が果たせてこそ
九九の存在が確固たるものになるのに
この義務が果たせず曖昧なままでは
計算結果はでたらめで
無意味ななものとなってしまう


数字が意味を数字の世界が機能して輝くのは
「1」の次が「2」といった
対応の義務が果たされているからに他ならない


生命のセントラルドグマのアミノ酸コード表も
mRNAに基づいたたんぱく質合成過程の
義務履行能力により保持されている対応世界だ


この義務の履行があいまいだと
合成されたたんぱく質がうまく機能しなくなり
生命活動は維持できなくなるのだろう


義務を果たすことは
困難を伴う努力を強いられる過程である


それでも
義務を履行しようと努力し続けるのは
対応世界を維持し
あるいは創造し
もっと素晴らしい世界を迎えるためなのだろう

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