改良を重ねてゆくと
改良がしつくされ
完成度が高まるにつれ
改良の余地がなくなってゆく

たとえば
映像と
記録媒体の対応関係で考えると
記録媒体としてフィルムが用いられる場合と
記憶媒体としてカセットテープを用いられる場合で
それぞれ異なる技術が必要で
それぞれの分野で
技術の改良が重ねられ
それぞれに完成度が高められてきた

記憶媒体として
メモリーを使われるようになると
また別の技術が磨かれてきた

映像に対応する世界は
フィルムに収められていることもあり
カセットテープに収められていることもあり
メモリーーに収めされていることもある

同じ映像でも
様々な対応世界が創造されている

そして
それぞれの世界の中で
それぞれの世界を形成している技術が磨かれる

新しい言葉が
新しい観念世界を築くように
新しい技術が
世界を開き
その世界がさらなる技術革新とともに成長している

世界は
次から次へと増殖している

世界の増殖だ

生命の躍動も
このような技術の躍動だ