秩序は無抵抗のまま
ただそのまま存在していると
自然崩壊に晒され消滅する

だから
維持されている秩序には
秩序が次々と連鎖的に創生され続ける性質が観察される

たとえば
・・・A⇒B⇒C⇒A⇒B⇒C⇒A・・・

秩序Aから秩序Bが創生され
秩序Bから秩序Cが創生され
秩序Cから秩序Aが創生される

このような円環的秩序流転が成立していると
それぞれの秩序が
それぞれの循環の位置で再生され続けることになる

このような循環を導いている因果関係は
崩壊を含めたさまざまな物理的な因果関係の可能性の中から選りすぐられた
秩序の循環的流転を可能とする
特別な因果関係である

このような特別性は
循環的流転の中で選ばれ維持されているものであり
仮に同じ反応であっても
このような循環的流転に組み込まれていなければ
一過性の反応に留まり
特別性は生じてこない

このような意味で
循環的流転が
特別な価値を創生しているということができる

循環が因果関係に特別な価値を付与しているのだ

同じことをしても
価値が生まれることもあれば
生まれないこともある

何をするにしても
その実践そのものに価値があるのではなく
どのような循環の中にあるのかで
大きくその価値が変わるということだ

ギャグのネタにもよくあるように
同じことをしても
やる場所に応じて
賞賛されたり卑下されたりする

円環的循環のなかで
このような価値に応じて
因果関係が
維持され
あるい
排除されている

円環の中でおこる自然選択が
保持される因果関係を厳選している

この結果
円環ごとに
異なる因果関係が保持され続けている