ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

円環創生因果:還元的思考と統合的思考


研究室では
多細胞生物の細胞を取り出し培養している


うまく培養しなければ
取り出された細胞はすぐに死んでしまう


そんな壊れやすい細胞たちを
多細胞生物の身体は
とても上手に培養しているので
細胞としては
身体から取り出されずいた方が安泰だ


身体の中では
他の細胞の恩恵をたくさん受け
安泰に過ごせる


このような恩恵を
培養下では
人間が与え続けなければならないから大変だ


栄養は充分か
酸素は足りているか
老廃物を処理できているか
細菌やウイルスから防御できているか


そんなこんなのたくさんの作業を
人間がしてあげなければ
取り出された細胞は死んでしまうのだ



多細胞細胞の身体の中には
損後に恩恵をする流れが渦巻いている


この渦の塊が個体という存在単位を形成している


円環としての渦をうまくできる存在は
残ってゆくべき存在で有り
渦を乱す存在は排除されるべき存在と観念できる


個々の反応の良し悪しが
単独で評価されるのではない


渦の中の円環の一部として
渦の一部としてふさわしいか否かが評価されるのだ


個々の反応も
個々の細胞も
還元的にその機能を取り出せるのだけれど
その評価は
統合された全体の中でしなければならない


還元的思考だけでは
世界を語れないのは
このためだ


統合的思考が
円環を完成させながら
その完成度として
個々の還元世界を評価することになる

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