ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

円環創生因果:現象のホロニズム


帰納法的世界が展開するためには
現象の流転が円環を描き循環していなければならない


このような円環世界における一つの現象は
円環形成の全体の中の一部ということになる


このような円環世界が次から次へと流転して
さらに大きな円環が出来上がると
ものと円環は大きな円環の断片として認識されることになる


一日が積み重なり
一年ができるように
円環が重なり
さらに大きな現象流転の円環が形成されている


細胞は
細胞活動というたくさんの円環を積み重ねて成立している


このような細胞がさらに集まって
多細胞生物というより大きな円環を形成させている


このようにして成立している個体の渦が
さらに環境の中で
個体内の円環よりも不完全ながら大きな円環を描こうと
様々な工夫を重ねている


捕食者と被食者の関係や
生殖行為における異性間の行動は
このような不完全な大きな円環だ


円環を描くということは
ひとつの帰納法世界の成立という目的と措定すると
その円環を維持するそれぞれの現象は手段ということになるのだろう


自然選択は
円環成立を基準とした手段の良否の結果が
次の円環成立を左右することから生じる
ひとつの現象だ


時の流れの中で
今は常に円環の断面になり
目的を目指す手段となる


今ある存在は
全て手段なのだ


目的は
時間の連なりの中でしか評価しえない
超時間的存在であり
今ここに時の断片として知覚できる存在としては
成立していない


時間の経過の中で
多数の渦が現象を流転させている


渦が消えれば
渦を流転していた一つ一つの現象も
手段としての役割を終え
その存在意義を失うのであろう


意義は
瞬間瞬間に生じているのではなく
円環を流転する渦の中で生まれているのだ


私は

意義の断片の中を流れている


だから
近い過去を近い未来にしか目が届かず
意義の全体を見渡せないままに
途方に暮れているのだろう

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