ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

円環創生因果:自由の制限により予定された円環たち


地球の表面を循環している水の流れのように
自然に流れている円環もあれば
機械のように
明確な意図の中で循環している円環もある


水は
さも予定されているかのように
地上から蒸発し
雲となり
雨となり
地上に戻る


しかし意図があり
能動的に
蒸発する訳でもなく
雨となり降り落ちている訳ではない


水たちは
為されるがままに受動的に
地球の表面をさすらっている


水たちと同じように
機械部品も受動的に
それぞれ動かされてはいるのでけれど
予定された動きにそぐわない場合には
その部品は
能動的に除去される


水たちは
予定通りに動かないないからと言って
除去されることは無い


水は
動い得るすべての動きが許容されているのに対して
機械部品は
動き得るすべての動きの中で
予定を満たす動きのみ許容されているのだ


この能動的な選択が
水の流れと
機械の動きの観念的な違いである


水は
自由に受動的に動いているのに対して
機械部品は
制限された自由の中で受動的に動いているのだ


このような自由の制限が
予定を効率的に実践し
機械としての機能の循環を描いている


機械部品の予定に縛られた動きが
円環を創生し
能動的な因果関係が形成されている


私の手足も
私の意識も
私の本能も欲望も
制限された受動的な因果の中にあるのだろう


そのおかげで
昨日とあまり変わらない私が
今日もそれほどの不都合もなく動き回っている


仮に昨日と大きく変わり不都合が生じたら
壊れた機械のように修繕が必要になるのだろう


予定調和の中で
円環的に様々な現象が循環している


予定から外れた現象により
循環が損なわれる可能性を秘めながら
予定された因果を
現象が流転を繰り返す

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