ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

持続性:部品化戦略の踏襲


狩りや恋


様々な行動により
生命は環境に適応し
その生を循環させてる


単純に一言で
狩りだとか恋とか言っても
実際の過程を眺めると
実に様々な行程を経て行われており
そのそれぞれの行程も
様々な適応戦略の上に成り立っている


適応戦略は
成功するために幾重にも練られた戦略であり
それでも必ずしも成功するとは限らない
困難でいて達成不可避の課題をこなすために存在している


このような適応戦略が実を結ぶと
円環関係が出来上がる


この円環は一時的なもので
戦略が功を奏すればするほどに恒常的なものになる


典型的には
身体内での相補的な関係は
恒常的に円環が循環し続けている


身体の外にある恒常的な円環的循環としては
商品流通が挙げられる


何時でもお金を払えば
欲しいものが手に入る


たとえば
食べ物を探して
歩き回り
狩りをしたりしなくても
お金を払えば
食べ物を得るという困難な課題を
難なく達成できるシステムが流通システムだ


適応戦略を推し進める結果として
より確実な適応が可能となるシステムが生まれてくるということだ


多細胞生物は
隣の細胞という環境に
適応に適応を重ねてきた結果として
相互に助け合い
持続性を高め合えるシステムを組織化してきた


その結果として
細胞は
独立性や自律性を失い
他律的部品として存在することとなっている


そう考えると
生き易さは
自律することではないのかもしれない


システムの指示に従い
そのシステムの部品として持続性を高めてゆくのが
安泰な夢の世界なのかもしれない


「果たしてそれでよいのか?」と
自立心が騒いだりするのだけれど
より大きなシステムに組み込まれることが
ひとつの生存戦略として成り立っている


多細胞生物の細胞に意識があるのなら
やはり
「果たしてこれでよいのか?」と自問しながらも
システムの中で
己の役割を果たし続ける戦略を選択してゆくのだろう


そうすることで
生を持続してきた成果として
今があるからだ


過去を踏襲することが
持続性の根幹にある


そこから逃れ
新しい円環を築くことは
新たな挑戦であり
非常に困難な課題を
いくつもいくつも背負うことになる


その困難を避けからなのだろうか
それとも
運命に身を任せているだけなのだろうか
いずれにせよ
それぞれの部品が過去の踏襲を成し遂げ続け
全体の持続性が達成され続けている

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