ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

同一性:定義の不完全性


異なる存在を
同一の存在と定義する


すると
矛盾が生まれる


異なるのに
同一だからだ


『「言葉」は「人間が用いる情報交流手段」である』
と定義すると
インターネットの電波信号は言葉であるや否や等々
様々な議論を巻き起こすことになる


そこで
副次的な定義を次々と立ててゆくことになり
これらの副次的な定義の間に
矛盾がないかを検討してゆくことになる


定義というのは
言い換えることなので
所詮は説明である


「言葉」を説明するために
「言葉」を中心として言葉を組み立てることが定義であり
定義に用いた言葉
たとえば「情報交流」を中心に言葉を組み立てると
中心にあったはずの「言葉」は周辺に押しやられ
「言葉」としての存在に偏りが顕れてくるのだろう


この偏った「言葉」が
たとえば「人間」を中心に据えた時の「言葉」と
矛盾を抱えたりする


情報交流としての「言葉」と
人間の「言葉」は
同じようでいて異なる


定義は
梅の形のおはじきも
まん丸なおはじきも
同じおはじきにする作業である


しょせん無理がある
強引な手続きである


このような強引な手続きにおいて
理論が成立していることを
忘れてはならない


このような強引な手続きがないと
理論が成立しないことを
忘れてはならない


だから
言葉を言葉以外の世界に照らして眺め
言葉の良否を考える

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