ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自己因果律:創造された相関関係


我思うゆえに我あり


この我が
過去と現在を結び付けている


蜜ろうと
蜜ろうの燃えカスの相関関係は
現象の前後の関係だ


現象には
現象前と
現象後があり
この相関関係が因果律として
存在している


現象前と
現象後は
同時には存在しないところ
我による記憶の中で
結びつき
時空を超越した因果律として存在している


この因果律には
燃やすための火が介在している


蜜ろうに火をつけないと
蜜ろうとその燃えカスの相関関係は観察できない


蜜ろうに火を近づけるという行為が
蜜ろうとその燃えカスの相関関係を形成する


蜜ろうに
虫眼鏡で太陽の光を集めて燃やすこともできるだろう


蜜ろうが「燃える」という現象と
蜜ろうを「燃やす」という現象の間に存在する違いは
我がもたらす能動的存在である実践だ


蜜ろうが漏らされなければならないという目的因があれば
「燃やす」という能動的存在を正当化しこれを正義とする


これと同じような方式で
目的因を伴う能動的現象が集積し
生命活動が維持されている
あるいは
社会が形成されている


現象が特定の現象を呼び
能動的現象が循環することで
現象が持続する


この循環的持続を目的因として
必要な現象が
蜜ろうが「燃える」ように燃え
蜜ろうが「燃やされる」ように延焼してゆくが
その延焼が
目的因で固められた軌跡を辿り
再び元の現象に立ち返る


我も生命活動の一環として
次から次へと
様々な現象が玉突きされながら進行している


川の流れが護岸により整えられているように
我の現象も
護岸に守られながら流れているから
循環し
同じような現象を何度も何度も繰り返すのだろう


去年咲いた花がまた咲いた


それを眺め
また今年もまた
「美しい」と
頭の中でつぶやいた


美の彼岸の間に
さまざまな美が流れている


花と美はそんな相関関係の中で
それぞれの現象を流れ続ける

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