ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:崩壊に抗う秩序たち


在るものは壊れる


この当たり前のことを
存在と時間という視点で眺めると
存在に
時間という要素が加わると
その存在は
崩壊という現象と共に存在するということになる


そして
予定と実践の間に
時間経過が存在する限り
予定にも
実践にも
崩壊現象が付きまとうということになる


無為ならば
崩壊する存在が
崩壊せずに存在するには
その崩壊を修復する必要がある


この修復を予定しながら
様々な秩序が時間を貫いている


川の流れは
水の塊よりも崩壊速度が遅い岸壁により
その流れる方向が修正され
洪水のような無秩序を避けながら
同じような方向へ
同じような速度で
水の流れが維持されている


非崩壊物による修正だ


細菌は
細胞小器官が壊れる前に
新たな細胞小器官を形成し
細胞を維持し続けている


代替物形成による修正だ


非崩壊物による修正も
代替物形成による修正も
完ぺきであれば
秩序は
完ぺきにその秩序を次の時間へと送り続けるが
これらの修正に不完全性があると
その分
秩序は遷移しながら時間を貫くことになる


同じであろうとしながら変わってしまう


私も年老いた


年老いてゆくという遷移に
完全には抗うことができずにいる


秩序の修正のどこかに不備があるに違いない


ただその不備がどこにあるのかを知覚できずにいる


私の身体の秩序を維持するために
どの様な修正が日々行われているのかすら知覚できないのだから
その修正の不備を知覚するなどできようはずはない


しかしながら
全く持って崩壊を修正せずにいる訳ではない


この修正の力を信じ
その修正の力を高め
時間に伴う劣化に抗うために
私は祈る


私の身体に
私は祈る

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