ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:触媒の触媒による自己保存


酵素は
化学反応を予定している


それぞれの酵素が
それぞれの化学反応を予定しており
予定していない基質と触れ合っても反応せず
予定されていた基質と触れ合ったときに反応する


触媒


触媒は反応を予定し
環境が整えばそれを実践する


酵素は
化学反応そのものではないが
特定の化学反応を実践させる
触媒作用により
予定されたことが実践に移されるのだ


この様な触媒作用の抽象化により
肝細胞も触媒作用を実践していると考えられる


すなわち
血糖下降ホルモンであるインスリンに曝された肝細胞は
ブドウ糖を血液から吸収しそれをグリコーゲンに変える
逆に
血糖上昇ホルモンであるグルカゴンに曝された肝細胞は
グリコーゲンを分解しブドウ糖を血液の送り出す


このように
肝細胞は
血糖値を下降させる触媒作用や
血糖値を逆に上昇させる触媒作用を実践している


人体も
酸素と栄養分を
二酸化炭素と水などに変える触媒作用を担っている触媒だ


植物は
二酸化炭素と水を
酸素や栄養分に変える触媒作用を担っている


言葉も触媒だ


酵素のように
その言葉に触れた者を
特定の行動へと駆り立てたりする


より特定の反応を
より効率的に実践させる酵素が
より優れた酵素であるように
より特定な行動を
より効率的に実践さえる言葉は
より優れた言葉である


私という触媒は
何を促しているのだろう


私という触媒を維持するのに
汲々としている触媒だ


考えてみれば
DNAも酵素の一部と言えなくはない


特定の塩基配列を合成を促すための
酵素の一部だ


そして
自分自身を複製し続けている


DNAも
時分という触媒を維持するのに
汲々としている触媒だ


自己保存する触媒の系譜として
命が存続している


その一部として
私が私を繰り返す


昨日の私を
明日の私へと触媒を実践し続ける

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