触媒は
機能するように形成される

その触媒が形成される過程でも
触媒が使われる

この両者の触媒の間には
物理的接触以外の関係が存在している

どちらの触媒も
相手の触媒が
自身の形成に不可欠な関係が
生命現象で観察されている

触媒は
互いに欠くことができない存在になっているのだ

触媒が永遠不滅の存在であれば
このような相互補充的関係は不要であるかもしれないが
触媒が劣化し機能を低下する存在であるので
永遠不滅の存在ではない
だから
新たな補充が必要であり
触媒の形成に必要な触媒は
その触媒作用の維持に不可欠な存在となっている

このように
触媒には
材料から形成され
機能する形相が整えられてきた歴史がある

触媒として
作用する前
他の触媒に作用されながら形成されて来たのだ

作用される存在であるとともに
作用する存在であるということだ

触媒間の関係性は
この２面性が確保する目的において存在する
そして
この関係性は淘汰選択により維持されている

淘汰選択による維持

互いに形成しあう触媒のうち
どれかの触媒に欠陥がありその機能を失うと
どの触媒も形成されなくなり消滅する
これが淘汰で
互いに形成しあう関係が維持され
その触媒も機能していると
どの触媒も形成され維持されてゆく
これが選択というになる

このように
触媒間関係性は
他を利することにより
自らも存続する
相互利他の関係性だ

自らが永遠普遍であれば
利他は不要であるが
自らが劣化する存在であるならば
相互利他による
劣化に抗しなければ
存続できないから
相互利他の関係性がないと
近かれ遅かれ
淘汰されてしまう運命が待ち受けている