ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

触媒と必然:すでにある存在


理性は後からやってきた


そして
すでにある存在を観察し
利用すらし始めた


理性は
すでにある存在をつなぎ合わせた


すでにある存在の中から
選び抜いた存在と存在を触媒し
つなぎ合わせた


それは遠い昔
命が始めたことまるで同じだ


理性も命なのだから仕方なかろう


命は後からやってきた
そして
すでにある存在を吟味し
利用し始めた


だから
命も理性も
すでにある存在を無視できない


すでにある存在


わたしは
すでにある言葉を覚えた


すでにある言葉を観察し
それを利用すらし始めた


利用することで
言葉を未来に向かい
すでにある存在に変えてゆく


利用は
言葉の再生だ


言葉は
利用されることで
火の鳥のように
一度燃え尽き
その燃えカスの中から再生する


あの人の発する言葉と
私が発する言葉は
同じであり異なる


この同じ部分において
火の鳥のように
言葉は再生し続ける


すでにある存在が
終わりを迎えるまえに
新たなすでにある存在を再生する


その再生を多彩な触媒が
導いてくれている


その触媒も
新たなすでにある存在として再生される


触媒が相互に再生しあう相互補完のなかで
火の鳥が再生し
理性が再生している


すでにあった触媒が
他の触媒の導きで
すでにある触媒へと再生する


この導きを受けなければ
すでにあった触媒は
何時までも
すでにあった触媒であり
今は無いことになる


触媒は
必然を導き合い
必然を未来に運んでいる

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