ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

触媒と必然:自足率の向上


少しづつ触媒能力が維持されるためには
同じ能力を持った新たな触媒の供給が必要だ


システムを構成する触媒の多くが
そのシステムから供給されると
自足率は高まる


自足率が高まると
システム内の
相互依存の度合いは高くなり
相互に
欠くべからざるものになってゆく


かくして
システム内に
目的や
義務が生まれ
存在する意義を
相互に確認し得る状況が成立する


別段
相互に確認する必要もなく
システムは
触媒の集積の中で循環してゆくのだろうが
意義を求める存在にとっては
意義をこの相互依存の中に
見出すことができるようになる


30億年前の地球上には
藍藻が光合成をしながら増殖していた


その成果として
地上の酸素濃度が上昇し
呼吸をして生きる生き物が進化する土壌を形成した


その後
光合成をする生き物が酸素を供給し
酸素呼吸する生き物が二酸化炭素を供給するシステムが
地上に現れ
植物には大気への酸素供給の意義が
動物には大気への二酸化炭素供給の意義が
システム内において成立するに至った


このようなシステム内で
酸素供給が過多になれば
植物の意義は相対的に低下し
二酸化炭素供給が過多になれば
動物の意義が相対的に低下する


むろん恒常性が維持されることが
価値として崇められることが
前提となっている


私の身体の中にも
様々な臓器の助け合いがあり
それぞれの意義が存在している


「私が長生きをすることに価値がある」
という前提での意義が
私の中のそれぞれの臓器に分散され
散見される状況が出来ている


存在の意義は
その存在自体のみでは語り得ないものになる

×

非ログインユーザーとして返信する