ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

道程の設え:意識の役割


意識は
身体を統括している気になっている


なんと
横柄で無知なのだろう


花火師が設えた花火に火をつけてえ
俺が花火を支配していると思っている子供のようだ


子供は
ただ火をつけて
花火をもてあそんでいるだけである


種をまき
野菜を収穫する農家も
俺が野菜を統括していると思ってしまえば
やはり
横柄で無知なのである


むろん
耕された大地と太陽と水が
野菜にとって必要不可欠であるのだが
野菜の肝心要はその種の中にある


農家の仕事は
その種の中にある道程がつつがなく進むように
手を差し伸べることである


意識の仕事も
身体を統括するのではなく
身体に設えられている道程に
手助けすることである


手を動かすことにしても
指を動かすことにしても
設えられた道程を推し進めているにすぎない


設えられたものの中から
何を推すのかを考えながら
それを推し続けると観念することが
意識の仕事である


そして
設えの良し悪しをあれこれ思うのである


もっと赤い色の花火を見たい
もっと柔らかな野菜を作りたい
もっと素早く動く身体が欲しい


そんな「もっともっと」が
努力と祈りを導いてくれる


明日も晴れますように


今年もよい年でありますように


意識は何かを推し続けてくれている


明るい方へと
明るい方へと
意識は何かを推し続けてくれている


それも道程なのだろう


これからも
意識は
何を推すべきか、等々
意識としての設えを求め続け
創造し続けてゆくのだろう

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