ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

道程の設え:上り坂と下り坂


若いころ
成長するという道程が用意させていて
その道を喜び勇んで駆け上がった


あのころのような弾むような心持を
再び感じることはできないであろうか?


今は衰えるという道程を
浮かない顔をしながら
とぼとぼと歩いている


この道程も
私の中に設えられていたのだろう


抵抗しながらも
だいぶ馴染んで来たこの道程のなかに
何か新しい成長を見つけることはできないだろうか?


それを
私が生き延びることに見出せなくなりつつある


本当は私が生き生きとする何をも見つけたいのだが
それ以外のところで喜びを見つけなければならないようだ


つまらないが仕方がない


私が生きるという荷物が
軽くなってきたからなのだろう


生きなければならないと踏ん張る気概が
小さくなってきたのだろう


しかし
それらは無くなりはしない


無くならないように
老いるという道程が
私の中に設えられているようだ


この道の先には何があるのだろう?


まだまだ好奇心が残っているらしい


好奇心に従い
道草を食いながら
ゆっくりゆっくり歩いてゆこう


出来ることしかできないのだ


設えられたことしかできはしないのだ

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