ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

妄想と現実:神という実存


これから侵入する交差点で
右側の道から車が出てきそうになる時がある


こちらの道は優先だ


私の記憶によれば
向こうの道には交差点の手前で停車するように
「停止」の道路標識も設置されている


にもかかわらず
右から来た車は止まらずに
私が通過しようとする交差点に入ってきそうだ


道路交通法という実存は
あてにならないことがあるらしい


現実には
あらかたは制御できても
完全には実存で制御しきれない人間が
車を運転しているのだ


道路交通法も妄想に起源があるから仕方がない


皆が同じ妄想を抱き
それを実践するところに
実在が成立する


これにより
なんとか交通安全が維持できているのだ


私は
道路交通法を信じている


交通安全という神の実在が
この新人の実践により訪れる


それでも
信心にどこかに疑いがある


この疑いのところで
社会の実存と
私の意識に齟齬が生まれる


右から出てきた来るもの運転手にも
同じような疑いがあるのだろう


それを乗り越えるには
神がより強くならねばならぬのだろうし
そのの信心により
人の心が強くなり
それによる制約が力強く実践されねばならぬのだろう

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