予定と実践:媒介者の媒介者による媒介者のための組織
熱を加えると
タンパク質は変性してしまい
酵素機能を持っていたタンパク質も
その機能を失うことになる
役割を全うしている生きている状態から
役割を果たせないでいる状態へと変性してしまうのである
熱いものに手を近づけると
「熱い」と感じて
そこから反射的に手を引くのも
熱すぎるお風呂に入れないのも
こうしたタンパク質の熱変性を避ける為である
タンパク質たちが
予定されている機能を実践できなくなると
肉体は壊死してしまう
こうした壊死を避けるために
意識は日々努力を重ね
身体を守るために
身体を動かしている
意識は
身体を守るために
身体を動かす媒介者ということになる
身体からすれば
媒介者の命令に従い動くことが
身体自身を守ることになる
このように
命令に従えば
自身のメリットにもなるような媒介者の存在は
身体にとって有用な存在である
組織は
このような有用な存在の集合である
意識もまた
身体から寄せられる様々な情報により
あたふたと動かされる受動性の中に在り
その受動性があるゆえに
身体
さらには自身の能動性を確保しているのである
普段意識していなくても
身体の小さな部分
たとえば足の指先にしても
そこが痛むとなれば
不便が生じるのは
こうした媒介者としての性質を
足の指先も持っているからである
逆に
このような組織的相補的有用性の関係にない癌細胞は
組織から除去されるべきということになる
これは
組織が生き延びるための正義である
ここにおいて
正義のレイシズムが出現する
人間社会の平穏のために
オオカミやクマが駆除されてゆく
森林が伐採され
野生動物はその生存圏を狭められてゆく
人間による独裁的主権である
そして強いものがより強くなり
益々独裁が進行してゆく
この独裁に歯向かう生き物は
ことごとく虐殺されてゆくのである
私の家においても
人間の独裁が進行し
害虫や害獣のいない
快適な住環境が維持されている
独裁による
幸せな平穏である