ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:恩恵がもたらす支配の構図


私には
私の予定世界があり
かの人には
かの人の予定世界がある


この二つの予定世界が調和していると
私と
かの人の関係は良好であるが
この二つの予定世界に矛盾が生じ
どちらかが実践できるのならば
どちらかが実践できないということになると
どちらからが譲るか
あるいは
どちらかを屈服させるか
というような事態が顕れてくる



イヌは
美味しい食卓を前にしたまま
「待て」をすることが出来るのだけれど
ネコには
それが出来そうもない


イヌは
集団の順位制の中で
強いものに従う習性があるが
単独行動が多いネコには
このような習性がない


ネコが「待て」を出来ないのは
このような背景も原因となっている



上下関係が
複数の予定世界の間に調和が形成されていると
下のものが
上のものに「譲る」ことが常態として顕れる


そして
さまざまなこのような常態の蓄積が
秩序として定着している


秩序の恩恵が
「譲る」ことを上回ると
この秩序は維持されてゆくだろう



信号機が上に在り
運転者は下に在る


この上下関係において
交通秩序は維持されている


私は
AI時代の幕開けをまえに
電子機器に支配され始めている


この支配により
大きな恩恵を受けているのである


恩恵をもたらすものは
支配を可能にするらしい



AIは
大いなる恩恵を人類にもたらすと見込まれている


秩序維持の構図として
恩恵をもたらすものに対しては
敬服しなければならない

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