ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:他を前提として存続してゆくということ


生命は
永遠への存続を
創り続けているシステムである


このシステムの原理は
自己複製である


同じものを創り続けることによる
永遠への存続を実践し続けているのである


言葉も
同じを創り続けている


あの人も
この人も
同じものを見て
同じ言葉を想像したり
同じ言葉を発声し聞き取りながら
同じ言葉を伝承し続け
永遠を目指している


この同じを維持するために
言葉は他者と同じであることを
その話者に対して要求している


自身の自由を守るためには
他者の自由を守らなければならないように
言葉を使うには
他者の言葉を遵守しなければならない


言葉には
他者が棲みついているのである


言葉を使うことにより
他者を抱え込まなければならないのである


ここに
話者の葛藤が生まれる


わがままが許されない言葉と
自らの欲求の間で葛藤をするのである


この葛藤を克服し
あるいは
同居しながら
話者は言語と調和してゆく


その過程の中で
他者を取り込み
他者に取り込まれながら
他者と調和してゆく


このような調和が成立しなければ
永遠への存続は中断してしまい
中断にさらされた言葉は
古語として
次第に忘れ去られてゆく


生命の存続も
環境との調和の中で成立している


同じことをただ繰り返すという単純な実践も
ただ繰り返そうとする主体だけの努力では
中座してしまう憂き目にあうことがある


大自然とをりこむだけではなく
大自然に取り込まれなければ
調和しなければ
生き残れない


そして
生き残る術を教える言葉が
残されてゆく

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