ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:言葉と付き合うということ


言葉に翻弄されなければならないらしい


翻弄されることで
生きる術が手に入るようにできている


翻弄され
その言葉に従うことで
その言葉が仲間を結び付けてゆくようにできている



言葉全体が全能である世界の中で
一つの言葉は全能性を失っている


そして
全能性を失うことで
その言葉を機能させて
人間を翻弄している


「あれ」が「それ」でなくなり
「あれ」が特定されるのである


この言葉の機能により
「あれ」の仲間と
「それ」の仲間が形成される


「あれ」は「それ」を排除して
「あれ」であり続け
「それ」は「あれ」を排除して
「それ」であり続けるのである


ここに
「あれ」と「それ」の間に争いが生まれる


そして
「あれ」の仲間であれば
「あれ」を予定しながらそれを実践し
「それ」の仲間であれば
「それ」実践し続ける


この傍らで
全能者は
「あれ」と「それ」を争わせながら
それを両立する


それができるから
全能者なのである


小人同じくして相争い
仁者異なりて和すということだろう


この全能者の努力により
「あれ」と「それ」は
異なりながら調和することができている



批難や賞賛


根も葉もないうわさ話にも
心が一喜一憂を繰り返す人間


人間は
言葉に翻弄されなければならない


そして
翻弄されるばかりではなく
そうした言葉を
大きく包み込まなければならないらしい

×

非ログインユーザーとして返信する