ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:会話で連なってゆく成長


知らない言葉が話されている国に迷い込むと
きっと
その国の言葉を理解したくなるだろう


言葉なんか知らなくても
生きてゆければ
言葉なんて知らなくてもよいのだけれど
どうにも勉強したくなる


この勉強までしてでも理解しようと思う理由において
言葉は維持されている


言葉なんかわからず
人の言うことなど聞かず
法律にも従わず
自由に
やりたいようにやる分には
言葉はいらない


しかし
そうなると
敵が増える


味方でなければ
敵かどうでもよい存在であるので
言葉を知らず
言葉の中で融和しないまま派手に動き回れば
大方において敵とみなされる


だから
言葉がわからないうちは
どうでもよいような存在として動きながら
言葉を必死で覚えようと思う


敵になるのはリスクが高い


言葉を覚えてから
地を出すのである


それまでは
地を隠す


この窮屈さの中で
物言わぬ小さな生き物は生きているのだろう


そんな小さな生き物が
はじめに
言葉を覚えると
小さな
力のない言葉を使えるようになる


次第に
言葉により
力を連れてこれるようになると
大きなことを言えるようになる


そして
力を寄せ集め大きく育ち
より一層大きなことを言えるようになってゆく


成長というのは
そんな循環である


体の中でも
臓器と臓器が
様々な会話をしているらしい


物忘れがひどくなり
この会話が途切れるようになると
私は小さくなりはじめてゆくのであろう


言い間違えや
言葉に詰まるようになると
足がもつれ始めてしまうのは
臓器も
筋肉も
物忘れがひどくなり始めているからに相違ない

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