ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:言葉の外にある豊かな世界


イヌが
美味しい餌を前に
「待て」をしている


言葉が
本能に打ち勝っている時間帯である


飼主が「よし」と言うと
イヌは
「待ってました」とばかりに
餌を貪り食う


このように
言葉は
行動を操ることが出来る道具である


操られることを学習した動物を
操る道具である


逆に言うと
言葉は
学習しない動物を
操ることはできない


ここに
言葉の非全能性がある


言葉の有効範囲は
限られているのである


この有効範囲の外には
言葉はない


しかし
太陽や火星がある


カエルや虫も存在している


ネコもいる


イヌも
わからない言葉の前では
言葉の外に居る


わたしも
わからない言葉を前にして
言葉の外に置き去りにされる


昭和世代の哀しさだろうか
最新技術から置き去りにされ
スマホの使い方がよくわからない


スマホの世界を
よちよち歩くしかできていない


この様に自覚しながらも
スマホ用語が飛び交う言葉の世界の外に
置き去りにされたままでいる


そして頭の中でつぶやく
「別にわからなくても生きてゆけるのだから
 そんなにせわしなく操られなくてもいいじゃあないか」


ここに至り
イヌやネコの気持ちが
わかりかけてくる


言葉の外の世界にも
自由があり
豊かな秩序があるのに違いない

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