不安が作出する壁の中の閉塞
テストで100点は
なかなか取れるものではない
一度答え合わせをした試験問題でも
間違いを犯し
2回目のチャレンジでも
100点をとれない
できるはずと思っても
実際には
なかなか思うようにはできない
思うようにできていることの裏には
とてつもない努力があるのだろう
プロのスポーツ選手のすごみが
ここにある
それぞれが
基本を押さえた上で個性を輝かせている
基本のどこかが欠けているがゆえに
現れてしまう個性もある
素人の個性だ
プロのゴルフトーナメントを観戦した時のことだ
試合後のプロの練習を見学させてもらった
見事なものだ
そのイメージが消えないうちに
ゴルフの練習場へ行った
普段であれば
素人の中にも
「あ、あの人のっスウィングはきれいだ」
そう思える人が数人いる
しかし
その日は
誰一人として上手に見える人はいなかった
皆がへたくそに見えた
普通の人々に囲まれている平和と
極める人々に囲まれる向上の場は
すぐ隣にあるのかもしれないが
とても遠い場所にあるらしい
様々な分野で
様々な距離感で
違った世界が
存在している
混在していると
たがいに足手まといを感じるのだろう
距離を取り合う関係が
ありがたいことです
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メモ
日向を好む虫もいれば
日陰を好む虫もいる
地の中を好む虫もいれば
木の幹の中に潜む虫もいる
多様な世界があれば
それぞれに輝く虫が違ってくる
狭い檻の中から
ライオンを連れ出すとき
ライオンはひどく抵抗するという
馴染んでしまった世界に
不満があっても
見知らぬ世界はとても不安だ
踏み出さなければ
今ある世界が
わたしの世界だ
ライオンと同じだろうか
不安より
不満の方がましである
壁を高く強固に積めば
わたしはきっと
守られる
不満とともに埋没する安心を希求するのだ
・・・・
外を眺める小窓をつくり
風も入れてみたい
まどろみの中で
そんな幻想を見てしまうのは
なぜだろう
ありがとうございます