予定と実践:矛盾を抱えた理想が受ける淘汰圧
戦争をしていると
相互に異なる理想を掲げている
この理想には
戦争終結後にどのようなことになり
どのようなことをするのか
といった
予定をも含まれている
そして
互いに矛盾する予定を掲げ
戦争を終結できず
戦争を継続するのである
予定は
実体世界にはなく
しかも
それぞれ独立に創造される仮想的世界での出来事であるので
矛盾をはらんでいても
それぞれに成立し維持される
そこで
喧嘩や戦争ということになる
このように
予定は
実践されなければ
いくら矛盾を抱えていようが
無害な夢想でいられるのだけれど
共有を試みたり
実体世界で実践しようとすると
その矛盾が原因となり
矛盾する予定から淘汰圧を受けることになる
予定は
実践を通じ
その矛盾が試されるのである
矛盾がないことを試される
ということもあるかもしれないが
矛盾が
実体世界の中で
許容されるか否かが試されるのである
生命は矛盾に満ちている
それぞれに生き延びようと努力する中で
他の生命を犠牲にするという矛盾の中で
それぞれの生命としての予定を実践している
この矛盾の許容範囲を
試され続けている
矛盾を抱え
どこまで横柄でいられるのか
ということも試されている
きっと王様や政治家もそうなのだろう
裸の王様も
大人には威厳のある存在なのである
私は人間様である
万物の霊長であり
生きるに値する素晴らしい生命である
生命全体の神様がおられたとしたら
このなんとも偏った矛盾に満ちた考えを
どうご覧になられるだろう
まあ
一生命のすることである
大目に見てくれているのだろう