散逸と循環:呼吸をすることで維持される循環がある
湧き上がる感情に
私の行動や幸福が支配されている
こうした感情が紡ぎだしている循環に
理性が「待った」をかけたりするのだけれど
湧き上がる感情を制御できずに
理性はあんぐりと口を開け
呆然と感情の暴走を見送ることがある
犯罪を犯すということが
日常のすぐ横に寄り添いながら
時は流れているのである
理想と現実の間に齟齬があり
理想と感情の間にも齟齬があるのである
動物としての循環と
社会としての循環に齟齬が生じているのである
動物としての循環は
社会としての循環を散逸に導き
社会としての循環は
動物としての循環を散逸に導きながら
それぞれ自らの循環を維持しようと
盲目の振りをしながら
それぞれの努力を重ねる
それなので
循環の力が強くなれば
他の循環を散逸させることになりかねない
何かが強くなると
別の何かへの抑圧が始まる
何かが強くなるために
抑圧を始めるのである
循環の一環として
私の口から入ったものが
排泄されてゆく
また別の循環の一環として
私の懐に入ったお金が
別のものに渡されてゆく
私の身体の中で
私の頭の中で
様々な循環が
複雑に場所取りをしながら
それぞれの循環を必死で維持をしているらしい
私が呼吸をすることで
維持されている循環がある
私が呼吸をやめることで
その循環の勢いが少し鈍ることになる
こうした循環を維持するために
呼吸を止めると
私は苦しさを感じるようにできているのに相違ない
循環の中心は
私にはないのである
私が中心でないところに
私の存在意義もあるのに違いない