感覚と未来:意識は答え合わせを求めている
意識にとって
未来は答えが待っている時間であり
現在は答えを待っている時間である
目の前に
見たことのない料理が並んでいる
それを眺め
臭いを嗅ぎながら
美味いかどうかを吟味する
美味そうだとなると
その料理を口に運び
舌でその味を体験する
視覚と臭覚の答え合わせが
この味覚体験である
さらに
この味覚の答え合わせを
内臓たちがしてくれる
毒であれば
内臓は不調を来し
栄養になれば
やがて身体にそれがいきわたり
活力となる
このような不調や活力も
また
答え合わせである
スポーツ観戦や
ドラマ観賞もまた
未来の答えを待ちながら今を過ごす意識に
翻弄されている身体活動である
視覚と聴覚を研ぎ澄ませ
そこからくる情報を分析し
刻一刻と変わってゆく状況に未来を
憂い
あるいは
歓喜しながら
今を過ごしている
意識の中で
未来が描かれないとしたら
スポーツ観戦も
ドラマ鑑賞も
つまらない絵空事として映るのだろう
意識は
執拗に
答え合わせを求め続ける
そして
より良い未来の答えを求めてゆくのである
明日に
明日に
前に
前にと
いつまでも生き続けてゆきたい意識が闊歩してゆく
こうして人生が
ドラマのように移ろいで行く