未来に過去を描く努力としての因果律
目は前向きだ
後ろは見えない
記憶は
後ろ向きだ
過去しかない
意識は
過去にも
未来にも向いている
欲張りだ
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メモ
過去を学ばなければ
未来は見えない
これは
記憶が時間経過と出来事を共存させて
因果律を見出す助けをしている成果だ
ある意味
未来を見ようとしなければ
記憶は必要でない
*
過去と未来を行き来する意識にとって
なぜだか
過去も未来も
重くなったり軽くなったり忙しい
昔見た夢は
空高く舞い上がり消えてしまった風船のように
軽々と舞い上がり見えなくなってしまった
見えないながらも
はるか上空を
今でも
浮かび流れているのだろうか?
*
重いばかりではつまらない
軽いばかりでは定まらない
やはり
意識は欲張りくらいが丁度いい
意識の存在という
歴史を重ねてきた成果だろうか
因果律が浮かぶ海原を
航海する海図を眺め
懸命に目的地への航路を
探る機能が備わっているらしい
完ぺきではないが
それらしい航路から逸れないように
祈りながら努力をかさなえる
未来に過去はないけれど
未来に過去を描く努力が
因果律として積み重なる