ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

「答えは風の中」という抽象


あの人を好きだと感じると
翌日もたいてい好きでいるし
その人を嫌いだと感じると
翌日もたいてい嫌いでいる


好きであることや
嫌いであることが
どうやって維持されているのだろう?


ひとくくりに答えてしまえば
カエルがカエルであり続けるように
好きも嫌いも維持されている


ただ
この維持する仕組みには次のような性質の違いがある


カエルであり続けるために働いているシステムに比べ
好き嫌いを維持するために働いているシステムの方が
可塑性が高いらしい
それで途中で
好きが嫌いになったり
嫌いが好きになったりするようだ


自分が自分であり続けることは
自分が何者であり続けるかよりも
はるかに可塑性が低いらしく
同じ自分でも
ああいう者になったり
こういう者になったりできるだから
とても便利で
この便利さが悩みの種になる
自分を選べる便利さだ


ーーーーー
メモ


情報があって
その情報に反応して
別の秩序が創生されるシステムにおいて
情報が不変であれば
同じ秩序が創生され続ける


このようなシステムにおける情報の可塑性が高いと
創生される秩序の可塑性も高くなり
逆に可塑性が低いと
創生される秩序の可塑性も低くなる


このよう情報が多重的に交流して
大きな秩序の流れを形成している
その動きの中で
強い風や弱い風が吹き
既存の情報が書き換えらて
新しい秩序が徐々に姿を現してゆく


風は
不調和のある秩序の間に吹く
調和へのいざないだ
たとえば
熱い人と冷めた人の間に吹く
温度差の風がある


緩やかに吹き続ける風は
時に心地よいが
激しく吹き続ける風には閉口する


どのような不調和があり
どのような不調和の遠因があり
これからどんな風が吹いてゆくのか?


未来への答えは
読み切れない風の中にある


自分を選べる便利さの故の悩みも
自分の中に吹きすさぶ多彩な風を
読み切れない故の悩みだろう


オーガスタ12番
短いショートホール
風が巻いている
かのマスターたちは
どのような球で攻めるだろうか?

×

非ログインユーザーとして返信する