ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

言葉が薫るということ


NHKーFMラジオの番組に
「きらクラ!」というクラシック音楽の番組がある
とても特徴的なことがあって
とても気になっている


聴者からのお便りの末尾が
常に「・・・ご自愛ください」だ
そんな文化が息づいているのだ


始めのうちは
クラシックを優雅に聞く方々は
やっぱ、、、なんか、、、気取ってる?
と感じていた
それでも
だんだん慣れてくると
「ご自愛ください」の言葉が素敵なものとなり
無くてはならない「しめの挨拶」であると
思うに至った


そんな折
ふと
わたしも
「ご自愛ください」を
しめの言葉に使ってみようと思ってしまった


そうしたところ
言葉の良さは
聴くだけではなく
使ってみてわかるものだと改めて感じた


この言葉をしめに向けて文章を作るには
相手を思いやる気持ちなくしては不可能なのだ
否応なしに
相手への思いを膨らめざるを得ないのだ


使う言葉により
どのような文化が育まれているのか想像できる
そんなことを改めて感じ入る体験でした


試してみてはいかがでしょうか?
穏やかな人間関係を築く一助になります
優しい仲間に囲まれることは
なによりも自分へのご褒美となるでしょう


ご自愛ください


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メモ


「ご自愛ください」の後の言葉は
余計な言葉だ
「何も書いてはいけない」と思いつつ少し・・・


「ご自愛ください」の横に
「自己中になりなさい」という言葉を置いてみる
自分を大切にするという意味ではいた言葉だ
でもずいぶん感じ方が違う
「ご自愛」の発意者は他人
「自己中」の発意者は自分
この違いが大きい


普段
自分勝手を厳しく監視している世間様から
「自分を大事に」というメッセージをいただくと
「ああ、自分のことを大事にしていいんだ」などと
うれしくなる


いやな言い方をすれば
世間様の自作自演だ
いわゆる
「落としてから、上げる」技の一環として
「ご自愛ください」があるという訳だ


まあ、そんなことはともかくとして
厳しい世間の中にあって
ひと時のゆるい安らぎを
「ご自愛ください」の言葉から
素直にくみ取りたいものである


それでは
皆様、ご自愛ください

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