ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

技術への敬服に伴う自己疎外


「言葉足らず」という言葉がある


情景を描写するにも
感情を描写するにも
言葉のスキルが高い人と低い人とでは
大きな差がある


言葉は
言葉を操る技術に依存した存在である


科学技術が生活を一変させるように
言語技術が生活を一変させてきた


これからも
これらの技術が人類の生活を
より一層便利に支配してゆくだろう


AI技術は両技術の高次統合技術だ


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メモ


技術には
人間が身にまとい
あるいは
身近に置く存在に対する
外向的技術と
薬や手術
読書や教育といった
身体の内側を変えてゆく
内向的技術がある


最近萌芽した内向的技術に
遺伝子工学がある


人間は
人間の技術に基本的に従順だ
逆にいうと
この従順性により
技術が進歩してきた


このように技術が進歩することにより
社会の外向的技術の前に
一人の人間はますます弱者となり
ますます従順にならざるを得なくなってきた


同じように
社会の内向的技術の前に
一人の人間はますます弱くなり
ますます従順になってきた


わたしは決して
これらの技術の従順になるために
生まれてきた訳では何のだろう
そう抵抗したいのだが
歳を経るごとに
ますます従順になってきた


丸腰の自然では
物足りなくて頼りないのだ


だから
人間の技術を崇めることが
いつしか自愛することに同期してきた


これでは
自愛するにもお金がかかるし
人の力に頼らなければ満足できない


これが敵対ではなく
社会への調和の誘いなのだから
甘んじて受け入れるのがよいだろう
しかし
無制限は嫌である

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