ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

届きそうで届かない背中の痒み


振り返れば
やらなかったことが積み重なっている


やってきたことは
実績として
今に連れ立ち共存している
だから
振り返ると
やらなかったことが
置き去りにされ
過去のあちこちに
散らかしっぱなしになっているのだ


やってきたことと
やらなかったことの差は
どこにあったのか?
今となっては
忘れてしまっていることも多い


成り行きであったり
偶然であったり
そんな些細な差で
やってきたことと
やらなかったことが分かれてきた


置いてきた
やらなかったこともあり
落としてしまった
やらなかったこともあり
見つけられなかった
やらなかったこともある
捨てたものもある


まあ昔のことだ
拾いに行くこともないし
今更できない


さて
今日は何と出会えるだろうか?
振り返ってばかりいて窮屈になった首を
元に戻して考える


今日も
明日には過去になるのだ


ーーーーー
メモ


過去を捨て去りながら
生きてゆく


逆に言えば
過去から見捨てられながら生きてきた


大切にしてきた時間が
私の財産ではある
そんな財産に裏切られたくはない
しかし
そんな財産にしがみついてばかりでは
今という時間に対して失礼だ


今という時間は
私に何を求めているだろう?


時間にも背中があり
掻痒感に苛まれることもあるだろう
そこを心地よい強さで
掻くことができれば
今がとてもしあわせになりそうだ


大それたことでなくていい
痒いところに
きちんと手を伸ばしてゆけば
それでいい
手を伸ばせなかったら
誰かに頼んで
手を伸ばしてもらえば
それが心地よい

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